消化器外科

ご案内

消化器外科では、上部消化管(食道・胃・十二指腸)・下部消化管(小腸・大腸・直腸)・肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)領域の腫瘍に対する手術、抗がん剤治療を専門としており、これまでに多くの診療実績をあげてきました。

方針

各診療ガイドラインに沿って、標準的治療を行っております。消化器内科、放射線科、画像診断部などの関連各科と合同の消化器カンファレンスで治療方針を検討しています。全国規模の臨床研究にも積極的に参加して数々のデータを出しています。これらの臨床研究から得られる最新の知見はEvidence Based Medicine (EBM)としてのちの患者様に還元されます。手術・放射線照射・化学療法を組み合わせ、低侵襲手術から他科と合同で手術を行う拡大手術までお一人お一人の患者さん合った最善の治療を行っております。

対象疾患と治療


食道がん

年間20から30例の手術を行っています。2009年6月より胸腔鏡下食道切除(左側臥位)を導入し、2016年3月までに約120例の手術を行いました。手術適応症例の全例に施行しています。
より低侵襲な手術を目指し、2015年4月から腹部操作を腹腔鏡補助下で行っており、2016年1月からは腹臥位による胸腔鏡下食道切除を導入しました。
Stage II/IIIの症例では、手術前に抗がん剤治療を行ってから手術を施行しています。また、放射線照射50Gy以上施行した後の救済手術も鏡視下で行っています。
鏡視下手術は、通常の開胸手術に比べて創が極めて小さく、術後の痛みが少なく、呼吸機能の低下が抑えられ低侵襲で早期の回復が期待できます。また、周術期リハビリプロクラムを作成し、医師、看護師(外来、病棟、ICU)、リハビリテーション技師でチーム医療を行い合併症減少に努めています。


胃がん

年間150例前後の手術を行っています。日本胃癌学会では治療の標準化を目指して「胃癌治療ガイドライン」を策定しており、一般の方向けの「胃癌治療ガイドラインの解説」も発行しております。当科の基本方針は、このガイドラインに則った根拠のある標準的医療を提供しています。胃内視鏡で治療できない早期胃がんに対しては腹腔鏡下手術、進行胃がんには開腹手術を行っています。胃がんが膵臓や脾臓、肝臓などの周囲臓器におよんでいる場合は、従来の開腹や開胸で大きく臓器を切りとる拡大手術や抗がん剤治療を加えた集学的治療で根治性を目指しています。日本がん臨床試験推進機構(JACCRO)と共に多施設共同の臨床試験に参加しています。


大腸がん

年間250から300例の手術を行っています。JCOG 0404試験(開腹手術と鏡視下手術の比較試験)の結果を踏まえて、当科では積極的に腹腔鏡手術を取り入れており、現在大腸がん患者様の約90%は腹腔鏡手術で行っております。
肛門に近い直腸に発生した下部直腸がんでは、がんの根治のために肛門ごと直腸を摘出せざるをえない場合があり、その場合には腹部に人工肛門を作成します。直腸がんにおいては肛門を温存して正常な排便機能を保てるかどうかが患者様の生活の質(QOL;Quality Of Life)に重要となります。
進行度によっては、直腸の切除範囲を縮小して肛門機能を可能な限り温存する、括約筋間切除術(ISR)で永久人工肛門を回避したり、術前放射化学療法で肛門温存手術が可能になる場合があります。
当センターは地域のがん拠点病院として診療のみならず、新たな治療法を確立するための研究を行う使命もあり、患者様やご家族のご理解を得ながら、下部消化器外科では以下の多くの研究に積極的に参加しております。日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)大腸がんグループ参加施設です。


肝、胆、膵がん

年間30から50例の手術を行っています。胆道がん・膵臓がんの唯一の根治治療は手術です。早期がんに対しては腹腔鏡手術・縮小手術・機能温存手術などを、進行がんに対しては血管合併切除など拡大手術を行い、根治性を高めています。
膵がん補助化学療法研究グループ(JASPAC)の臨床試験に参加、膵がん切除後の補助化学療法における塩酸ゲムシタビン療法とS-1療法の第Ⅲ相比較試験(JASPAC 01)」に登録・参加施設です。


主な実績

食道がん手術件数
 平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度
手術(VATS-E)1815152017
化学放射線療法1213211812
化学療法71362211
BSC38351
良性腫瘍01000
4050456541

胃がん手術件数
 平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度
胃切除術5441496143
胃全摘術4143273334
腹腔鏡補助下胃切除術2852651627
その他3202187
126156143128111

大腸がん手術件数
 平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度
結腸がん手術8476854816
直腸がん手術7682934520
腹腔鏡下結腸がん手術1618258094
腹腔鏡下直腸がん手術77168083
その他6982466963
252265265322276

肝・胆・膵がん手術件数
 平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度
原発性肝腫瘍151715
転移性肝腫瘍741587
原発性膵腫瘍60131010
原発性胆道腫瘍516610
十二指腸腫瘍10221
膵良性疾患31333
胆道良性疾患2220411
その他01589
3910714249

5年生存率

全がん協生存率より(診断年:2009年)

 stageⅠstageⅡstageⅢstageⅣ全stage
大腸がん(結腸がん+直腸がん)92.780.675.437.570.3
結腸がん91.793.370.636.470.1
直腸がん93.363.681.538.570.5

 stageⅠstageⅡstageⅢstageⅣ全stage
胃がん92.869.254.24.783.1

 全stage
食道がん21.3
肝がん24.5
膵がん6.3
胆嚢、胆管がん16.7

食道がん、肝がん、膵がん、胆嚢・胆管がんは、患者が少なく治療法も多数あるため、stage別の生存率は表示しません。
外科手術を施行した患者さんが対象で、化学療法併用も含まれます。(内視鏡治療は含まれません。)

主な認定

  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本臨床腫瘍学会臨床研修施設
  • JCOG大腸がんグループ参加施設
  • 日本食道学会全国登録認定施設

疾患別手術待ち期間

(初診から精査して入院までの期間、緊急は除く)
対象疾患待ち期間
食道がん3週間
胃がん2-3週間
大腸がん1-2週間
肝、胆、膵がん2-3週間
※2018年5月現在

医師紹介

 

職・氏名

卒業年次・大学


専門領域

資格等

顧問
福田 敬宏

昭和45年
群馬大学医学部


消化器外科

日本外科学会認定医

消化器外科部長
(がん登録室長)
尾嶋 仁

昭和63年
富山医科薬科大学医学部


消化器外科

日本食道学会認定医・専門医・評議員
日本外科学会指導医
日本消化器外科学会指導医
日本消化器病学会指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(食道癌手術)
日本胃癌学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員

部長
深井 康幸

平成9年
浜松医科大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医・認定医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本食道学会食道科認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本静脈経腸栄養学会TNTドクター

部長
持田 泰

平成8年
徳島大学医学部


消化器外科
肝胆膵外科

日本外科学会外科専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医

部長
石田 隆志

平成11年
日本医科大学医学部


消化器外科
肝胆膵外科

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器病学会消化器病専門医 

部長
小川 敦

平成15年
群馬大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

部長
小澤 大悟

平成17年
浜松医科大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本食道学会評議員

部長
鈴木 雅貴

平成19年
信州大学医学部


消化器外科

日本外科学会専門医

医長
山田 和之介

平成21年
福岡大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医
Certificate of daVinci System As a First Assistant(S)
Certificate of daVinci System As a First Assistant(Xi)


  • がん診療連携拠点病院指定病院

診療日 月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)
各科の診療日は外来担当医表でご確認ください。
受付時間 午前8:30~午前11:00
代表電話 0276-38-0771
予約専用電話 0276-38-0762(平日 午前9:00~午後5:00)
(土曜日 午前9:00~午後1:00)

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