基本的に肺癌の治療は「肺癌診療ガイドライン」に基づいて行います。
手術のアプローチは、術後のQOL(Quality of Life:生活の質)の維持・向上を目的に、低侵襲である胸腔鏡下手術を基本的に行っています。
当院では2005年から胸腔鏡下手術を本格的に導入し、これまでは胸腔内を直視できる程度の小開胸創を用いる直視下併用のHybrid VATSで行っていました。
2012年からは小開胸創を更に小さくしてモニター視のみで行うComplete VATSを徐々に導入し、2014年には胸腔鏡で行う手術は全例Complete VATSで行っています。
Complete VATSを行うようになって助手のみならず手術室の全てのスタッフが術野を見て情報を共有することが出来るため、緊密な連携を取ることが出来るようになり手術のクオリティや安全性が高まりました。
胸腔鏡下手術が不可能な進行した症例には開胸手術を行いますが、可能な限り創は小さく筋肉を温存し、QOLの維持・向上に努めています。
また、進行症例に対しては、呼吸器内科および放射線治療部と連携して包括的な治療を行っています。
肺全摘 | 肺葉切除 | 区域切除 | 部分切除 | 試験開胸 | 計 | |
症例数 | 0 | 69 | 2 | 14 | 2 | 87 |
疾患 | 肺がん | 転移性肺腫瘍 | 縦隔腫瘍 | その他 | 計 |
症例数 | 87 | 17 | 1 | 26 | 131 |
年度 | 呼吸器外科手術件数 | 肺がん手術件数 |
2014年 | 105 | 60 |
2015年 | 120 | 73 |
2016年 | 120 | 76 |
2017年 | 113 | 73 |
2018年 | 104 | 69 |
職・氏名 | 卒業年次・大学 専門領域 | 資格等 |
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| 平成7年 呼吸器外科
| 日本外科学会専門医・指導医 日本呼吸器外科学会専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 肺がんCT検診認定機構 肺がんCT検診認定医 |
部長 尾林 海 | 平成20年 群馬大学医学部 呼吸器外科 | 日本外科学会外科専門医 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医 医学博士 肺がんCT検診認定医師 |
部長 大沢 郁 | 平成24年 群馬大学医学部 呼吸器外科 | 日本外科学会外科専門医 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医 |
尾林 海
大沢 郁
(午後新患)
尾林 海
大沢 郁
(午後新患)