当センターではこういった治療装置・治療技術の進歩に対応し、患者さん一人一人に最適な、効果が高く副作用ができるだけ少なくなるような治療を心がけています。疾患によっては、化学療法や手術と組み合わせて放射線治療行うことがあります。また、周辺医療機関からの治療相談や実際の治療も受け入れております。
当センターでは主に以下の放射線治療を行っております。
Clinac 21EX(VARIAN製)
Novalis Tx (VARIAN製)
IMRTとは、放射線照射中に放射線を遮蔽する小さな金属製の仕切りを動かし、放射線の強さを変化させながら治療を行う技術です。この方法を用いることで、複雑な形状の腫瘍に合わせて正常臓器を避けながら治療が行えるので、副作用を軽減できるという利点があります。当センターでは2015年度からIMRTの進化形であるVMAT(強度変調回転照射)と呼ばれる最新の照射法での治療を開始しました。これにより従来行っていたIMRTに比べて同等以上の治療計画が作成でき、治療時間の短縮も可能となりました。
VMAT治療計画の1例
小線源治療室
マイクロセレクトロンHDR
治療計画CT装置
固定具(シェル)
治療計画の1例
治療計画の1例
放射線治療装置の台に寝ていただき、治療計画の時につけた皮膚マークに位置を合わせて的確に照射を行います。照射前には、適宜CTやX線写真を撮影して治療位置がずれていないかを確認します。治療は連日(週5回)行われますが、治療回数は疾患の種類・状態によって大きく異なります。
治療時間は通常初回は照射位置の確認のため10~20分程度かかりますが、2回目以降は治療だけとなりますので約10~15分程で終わります。
部位 | 症例数 | 割合(%) |
乳腺 | 199 | 31.5 |
泌尿器系 | 96 | 15.2 |
頭頸部(甲状腺を含む) | 69 | 10.9 |
肺・縦隔 | 95 | 15.0 |
婦人科 | 71 | 11.2 |
食道 | 35 | 5.5 |
胃・小腸・大腸 | 21 | 3.3 |
その他 | 47 | 7.4 |
総数 | 633 | 100.0 |
IMRT(強度変放射線治療) | 143 | |
定位放射線治療(SRT) | 15 | |
小線源治療 | マイクロセレクトロン高線量率照射 | 55 |
放射性ヨウ素内用療法(RAI) | 20 | |
塩化ラジウム223(ゾーフィゴ) | 4 |
職・氏名 | 卒業年次・大学 専門領域 | 資格等 |
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| 平成5年 放射線治療 | 日本医学放射線学会放射線治療専門医 |
| 平成16年 放射線治療 | 日本医学放射線学会放射線治療専門医 日本がん治療認定機構認定医 |
| 平成25年 放射線治療 | 日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医 日本医学放射線学会放射線治療専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本医学放射線学会研修指導者 |
村田 真澄
岡崎 祥平
村田 真澄
岡崎 祥平(新患)
村田 真澄
岡崎 祥平
村田 真澄
岡崎 祥平
村田 真澄(新患)
岡崎 祥平