頭頸科

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外来担当医表

頭頸科
 清水 祐理
(午前、新患のみ)
  清水 祐理清水 祐理

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  • 頭頸科とは?
    頭頸科(あるいは頭頸部外科)とは聞き慣れない言葉だと思いますが、分かり易く言うと「顔面から頸部」つまり耳鼻咽喉科領域にできた悪性腫瘍(がん)を取り扱う診療科のことを言います。ここに発生する頭頸部がんとは具体的ながんの名称としては、喉頭がん、舌がん、舌以外の口腔にできる口腔がん(歯肉、硬口蓋、頬粘膜、口腔底)、咽頭がん(上、中、下に分かれます)、鼻腔や上顎洞などにできる鼻副鼻腔がん、大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)さらに甲状腺がんなどの総称です。
  • 頭頸部がんの発生頻度は?(2011年度データ)
    頭頸部がんの発生頻度は他のがんに比較して少なく、すべてのがんの約5%程度です。罹患数は人口10万人に対して口腔・咽頭がん12.3人(男性17.4人、女性7.4人)喉頭がん3.5人(男性6.6人、女性0.5人)甲状腺がん10.8人(男性5.6人、女性15.6人)です。

方針

頭頸部がんの治療法は手術、放射線治療ならびに化学療法がありますが、治療法はがんの発生部位、病状により異なります。早期がんでは手術単独、放射線治療単独、進行がんでは手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療が行われます。進行がんの治療では、できるだけ機能が損なわれないような治療を目指し、切除範囲が大きな手術では形成外科的な再建手術も行っています。またいずれにしても患者さんに病状を良く説明して治療方針が決定されます。

新患症例数(セカンドオピニオンを含む)

 平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度平成31年度
新患症例153150173169113
※悪性リンパ腫を除く。

頭頸部がんの初期症状

がんは早期に診断された方が治癒されやすいのは当然ですが、頭頸部がんは各々のがんによりその早期の症状も異なるのでのがんについて初期症状を述べます。


喉頭がん

嗄声(声がれ)が出現します。特にタバコを吸う人は要注意です。また喉頭がんでも場所によっては声がれはなく、飲み込む時に痛みを感じるのが早期の症状のこともあります。


舌がん

舌に治りにくい潰瘍ができ、そこから出血することや、指で舌を触ると硬いしこりを触れます。


口腔がん

口の中に治りにくい潰瘍やしこりがあります。食事をする時に痛みがあったり、出血します。


上咽頭がん

耳閉感、頭痛、片側の鼻閉が揃うと上咽頭がんの可能性があります。


中咽頭がん

嚥下する時の異常感や扁桃が大きく腫れたり潰瘍ができます。


下咽頭がん

食事を飲み込む時に痛みや魚の骨が刺さっているような感じがしたり、喉頭がんと同じように声がれのこともあります。


上顎洞がん

片側の鼻閉があったり、鼻汁の中に血液が混入したり、頬の腫れや痛み、しびれ感、時には歯痛が初期症状になることもあります。また片側の眼が涙ぽっくなったりします。


甲状腺がん

頸の前方にしこりを触れます。しかし痛みなどの自覚症状は初期には認められません。時に声帯を動かす神経が麻痺して、声がれが出現します。




以上のような
症状が2週間以上続く場合には心配してないで、すぐに耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医を受診しましょう


主な実績

治療を実施した疾患別症例数(人)
 平成27度平成28年度平成29年度平成30年度平成31年度
喉頭211723198
上咽頭25501
中咽頭1318231511
下咽頭202017267
鼻腔・上顎洞45635
2114221716
他の口腔13151699
大唾液腺64261
甲状腺291711198
皮膚00000
原発不明がん24211
その他03110
13112112811667

主な認定

  • 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医制度研修施設
  • 日本内分泌外科・甲状腺外科学会専門医制度認定施設
  • 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設

特徴

頭頸部がんは生活の質(QOL)と密接に関係するがんです。頭頸部は食事、呼吸、発声、味覚など、人が社会生活を送る上で重要な機能が集中しています。治療の際、この部位に障害が起こるとQOLに影響が出ます。そのため、頭頸部がんの専門家(専門医)を中心とした診断・治療が重要です。当科は頭頸部外科学会・甲状腺外科学会の認定施設になっており、専門的で高度な医療を提供しています。また、各科、各部門と協力してチーム医療を実践して、治療の完遂、副作用の軽減に努めています。

頭頸部がんに対する導入化学療法

当院では頭頸部がんの臓器温存を目指して、導入化学療法を積極的に行っています。進行喉頭がん・下咽頭がんの標準的治療は手術治療あるいは化学放射線治療ですが、手術治療の場合は喉頭全摘を伴い術後に声を失います。導入化学療法とは、はじめに化学療法(抗がん剤治療)を行い、がんの縮小効果を確認してから治療方針を決定します。腫瘍が縮小した場合には放射線治療あるいは化学放射線治療を、腫瘍が縮小しなかった場合には手術を治療をお薦めしています。従来、喉頭全摘が行われていた患者さんに喉頭全摘を回避することが当院では多くなっています。

超選択的動注化学療法+放射線治療

当院では手術治療の場合にQOLの低下が大きな上顎洞がんや中咽頭前壁がんを中心に、超選択的動注化学療法+放射線治療を行っています。超選択的動注化学療法とは、ピンポイントで抗がんを投与する治療法で全身投与と比較して高濃度の抗がん剤を目的とするがんに投与することが可能です。また、抗がん剤の副作用も全身投与と比較して少なく、当院の結果では高齢の患者さんにも行える可能性のある治療です。

医師紹介

 

職・氏名

卒業年次・大学


専門領域

資格等


医長
清水 祐理

 平成25年
群馬大学医学部


頭頸部外科、耳鼻咽喉科

日本耳鼻咽喉科 頭頸部外科学会専門医 

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