婦人科は女性特有の臓器から発生するがんを診断し治療する科です。
対象となるがんには、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、外陰がん、腟がん、卵管がん、絨毛がん、肉腫などがあります。
乳がんは婦人科ではなく、乳腺科が診療します。
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんで、自覚症状は出血、特に接触出血といって性交後に血の混じった帯下を認めることがあります。ただし、早期にはまったく症状がありません。
しかし、がん検診(細胞診検査)が有効ながんの代表で、前癌病変から発見することが可能です。ぜひ恥ずかしがらずに検診をお受け下さい。最近、心配なのは若い人の子宮頸がんが増えていることです。 早期発見すれば、子宮を残して治療することもできます。つまり子宮頸がんになっても治療後の妊娠出産が可能なのです。早期に発見するチャンスを逃さないようにして欲しいと願っています。
子宮頸がんの治療法は進行度によって異なり、進行すればするほど、治療によって自分の体が被る負担の程度も大きくなります。小さな侵襲で治せるうちに発見することが肝要です。
平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
子宮頸がん (子宮頸部異形成を含む) | 103 | 125 | 97 | 75 | 94 | 74 | 112 |
子宮体がん (子宮内膜増殖症) | 55 | 72 | 73 | 82 | 82 | 97 | 67 |
卵巣がん (境界悪性卵巣腫瘍を含む) | 24 | 22 | 29 | 29 | 27 | 40 | 29 |
子宮筋腫 | 8 | 6 | 14 | 9 | 5 | 4 | 12 |
良性卵巣腫瘍 | 4 | 3 | 1 | 18 | 14 | 15 | 18 |
がんの治療には様々な負担が伴います。最善 の医療を提供できるように研鑽・努力を惜しむものではありません。治療行為に伴う合併症や随伴症は極力小さくする工夫をしていますが、まだまだ完全とは言 えません。患者さんご自身に、自分の病気を自分の問題としてお考えいただき、治療に伴う合併症や随伴症(後遺症ともいいます)についても十分にご理解いた だき、納得して治療を受けていただけるよう、十分な説明をさせていただく時間をとっています。いくつかの治療方針について説明させていただくことが多いの で、患者さんにも勉強していただかなければならないこともあります。
がんに伴う痛みや苦痛に対しては、モルヒネやその他の薬を積極的に使用し、患者さんの入院や自宅での生活が、痛みや苦痛で制限されないようにいたします。そのためには地域にいらっしゃる他の先生方や看護スタッフ、薬局の方々との連携を大切にしていきたいと考えています。
職・氏名 | 卒業年次・大学 専門領域 | 資格等 |
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| 昭和63年 婦人科腫瘍 | 日本産科婦人科学会指導医・産婦人科専門医 |
| 平成12年 婦人科腫瘍学 | 日本産科婦人科学会専門医 日本婦人科腫瘍学会専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
| 平成18年 婦人科腫瘍 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 |
技師 | 産婦人科 |
中村 和人
山下 宗一
西村 俊夫
渡邉 修平
山下 宗一
西村 俊夫
渡邉 修平
山下 宗一
西村 俊夫
渡邉 修平