肺癌は生検の結果、主に4つの組織型へ分類されます。腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌です。小細胞癌は病巣が広がりやすい性質をもっていますが、化学療法(抗癌剤治療)や放射線治療の効果が良好なため、他の3つの組織型(総称して非小細胞癌と言います)と区別して治療方針がたてられます。肺癌は病巣が小さくても他の臓器やリンパ節へ転移をしていることがしばしばみられますので、治療前に病気の広がり(進行度)を検査して調べます。肺癌の進行度は一般的にI期~IV期の4段階で評価されます。
呼吸器内科が主に担当する領域は、化学療法(抗癌剤治療)が適応されるところです。小細胞癌の場合は全病期で、非小細胞癌の場合は、II〜IV期が対象になります。病巣が限局している場合は化学療法に放射線治療を併用します(最近では同時併用が標準的です)。病巣がちらばっている場合(他の臓器に転移がある場合など)は基本的には化学療法のみを行います。II〜IIIA期の非小細胞癌では、術後化学療法を行っています。IV期非小細胞癌で、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子を腫瘍内に認める場合はそれぞれの阻害薬の分子標的薬剤も使用しています。2015年12月に承認されました免疫チェックポイント阻害薬は、1次化学療法から使用しています。
検査(CTガイド下針生検) | 23 | ||
治療 | |||
小細胞がん | 非小細胞がん | 頭頸部がん | |
化学療法 | 18 | 58 | 4 |
化学療法/放射線療法 | 3 | 18 | |
放射線療法 | 0 | 6 | |
対症療法 | 3 | 23 |
職・氏名 | 卒業年次・大学 専門領域 | 資格等 |
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| 昭和58年 呼吸器内科 | 日本内科学会指導医・総合内科専門医 日本呼吸器学会指導医・呼吸器専門医 日本呼吸器内視鏡学会指導医・気管支鏡専門医 日本臨床腫瘍学会がん薬物用法専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
|
呼吸器内科 | 日本内科学会総合内科専門医指導医 日本呼吸器学会専門医 |
午後/禁煙外来
呼吸器内科
午後新患
(午前新患)
午後
湊 浩一