検査の適応は、以下のいずれかの場合となります。書類①を参照ください
1.標準治療のない固形がん患者
2.局所進行または転移が認められて標準治療が終了(見込み含む)の固形がん患者
がんゲノム遺伝子パネル検査の対象と考える患者さんに、書類②を用いて本検査のご説明を行ってください。患者さんが本検査を希望された場合、まず貴院で保管されている病理組織検体が、がんゲノム遺伝子パネル検査に適切な検体であるのかを当院にて判断させていただきます。そのため、主病変のHE病理標本を1枚お送りください。(詳細は書類③④⑤)1週間以内にご返事いたします。結果が不適となった場合は、再提出も可能です。HE標本の再提出の際は書類⑦をご提出ください。
また、この判断料は、病理診断のセカンドオピニオンとして費用を算定させていただきます。そのため、患者さんの同意取得が必須となります。検査に結果に関わらず、いずれの場合も費用が発生しますので、ご注意ください。
それに付随して、患者さんの詳細な臨床並びに病理学的情報を収集させていただきます。書類⑪から患者さんのがん種に関連したワークシートを記入してHE標本と一緒に一括して提出ください。記入にあたっては、ワークシート入力手引き(書類⑩:C-CAT 入力項目に関する書式および各種用語の定義)をご確認ください。また、ゲノム情報を加味した治療薬選定に係るエキスパートパネルへの参加の有無、参加方法についても確認させていただきますので、必ず返信ください。(書類⑨)
がんゲノム遺伝子パネル検査可能と判断された場合は、当院地域連携室と日程調整を行い、患者さんに来院していただき、当院の担当医ならびにゲノム医療コーディネーターが説明を行います。来院同日に同意が得られれば検査に提出しますので、来院前日までには、検査提出用のブロックか未染標本のプレパラートを当院地域連携室宛に送付ください。(提出の際は、書類⑧の「注2」を必ずご確認ください)
検査提出後、約3週間で遺伝子解析結果が出て、おおよそ4週目にエキスパートパネルが行われます。よって約5~6週後に結果を患者さんへ説明することとなります。検査費用については、書類⑥を参照ください。
組織検体の問題で、ゲノムシーケンスに至らなかった場合、主治医へその旨をお知らせします。他の標本を再度提出いただくか、血液検体での実施を検討するか、検査を中止するか判断が必要となりますので、迅速な回答をお願い致します。
エキスパートパネル結果をもとに、患者さんへ推奨される治療を説明いたします。
また、エキスパートパネルの結果を含めた詳細な全書類をお送りいたします。
国立がん研究センター等での治験参加希望がある場合は、基本的には貴院の主治医からご紹介お願いします。
遠隔転移・再発を生じた時点で、今後の治療方針の変更するために、より早い段階で検査を行うことが望まれます。
書類は更新されますので、最新のものを下記よりダウンロードしてお申し込みください。
患者様の紹介に際しましては、『診療科医師』宛てではなく『がんゲノム医療連携室』宛てにご紹介ください。
資料A:がんゲノムパネル検査申し込み時に確認・提出いただく資料
※提出できる組織検体がなく、ファウンデーションワンリキットまたはガーダント360を依頼する場合の提出資料は、④⑨⑪
資料B:病理セカンドオピニオン組織評価で再提出が必要となった場合に提出いただく資料
2019年6月より保険収載された「がん遺伝子パネル検査」の適応となる患者さんで検査の希望がある患者さんに対して、「がんゲノム医療に関するご説明」を行い、がん遺伝子パネル検査に提出しております。その後遺伝子解析結果の説明、遺伝子解析結果に基づき、治療法の提案(保険承認薬も含めた)や新薬の臨床試験(治験)への紹介を行います。
また、 「がん遺伝子パネル検査」によって、二次的に遺伝性腫瘍の遺伝子が見つかった場合、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングも提供しています。
院内の患者さんの場合は、原則、担当診療医ががんゲノム医療の担当医となります。
院外から当院へご紹介いただく場合は、がんゲノム医療連携室宛にご紹介ください。該当がん種の診療科または腫瘍内科が担当させていただきます。
当院への紹介方法については、以下の「がんゲノムパネル検査の進め方」を参照ください。
ご質問等は、当院地域連携室へお願いします。
代表電話 0276-38-0771
受付時間 9:00~17:00