消化器外科

外来担当医表

消化器
水 
  尾嶋 仁
榎田 泰明
渡辺 亮
鈴木 雅貴
高田 考大
尾嶋 仁
(新患)
榎田 泰明
渡辺 亮
鈴木 雅貴
高田 考大
尾嶋 仁
榎田 泰明
鈴木 雅貴
高田 考大

ご案内

消化器外科では、上部消化管(食道・胃・十二指腸)・下部消化管(小腸・大腸・直腸)・肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)領域の腫瘍に対する手術、抗癌剤治療を専門としており、これまでに多くの診療実績をあげてきました。ロボット支援手術(ダビンチ )も行っています。
また、「消化器外科通信」を発行し、治療や取り組み等についてご案内しています。


方針

各診療ガイドラインに沿って、標準的治療を行っております。消化器内科、放射線科、画像診断部などの関連各科と合同の消化器カンファレンスで治療方針を検討しています。全国規模の臨床研究にも積極的に参加して数々のデータを出しています。これらの臨床研究から得られる最新の知見はEvidence Based Medicine (EBM)としてのちの患者様に還元されます。手術・放射線照射・化学療法を組み合わせ、低侵襲手術から他科と合同で手術を行う拡大手術までお一人お一人の患者さん合った最善の治療を行っております。

対象疾患と治療


食道がん

年間20から30例の手術を行っています。2009年6月より胸腔鏡下食道切除(左側臥位)を導入し、2019年9月までに約182例の手術を行いました。手術適応症例の全例に施行しています。
より低侵襲な手術を目指し、2015年4月から腹部操作を腹腔鏡補助下で行っており、2016年1月からは腹臥位による胸腔鏡下食道切除を導入しました。2019年10月よりロボット支援手術(ダビンチ )を用いて行っています。
Stage II/IIIの症例では、手術前に抗癌剤治療を行ってから手術を施行しています。また、放射線照射50Gy以上施行した後の救済手術もロボット支援手術(ダビンチ )で行っています。
ロボット支援手術(ダビンチ )は、鏡視下手術と同様に通常の開胸手術に比べて創が極めて小さく、術後の痛みが少なく、呼吸機能の低下が抑えられ低侵襲で早期の回復が期待できます。鏡視下手術と比較して、神経周囲の郭清が安全に行えて合併症低下につながる可能性があります。また、周術期リハビリプログラムを作成し、医師、看護師(外来、病棟、ICU)、リハビリテーション技師でチーム医療を行い合併症減少に努めています。


胃がん

年間80例前後の手術を行っています。日本胃癌学会では治療の標準化を目指して「胃癌治療ガイドライン」を策定しており、一般の方向けの「胃癌治療ガイドラインの解説」も発行しております。当科の基本方針は、このガイドラインに則った根拠のある標準的医療を提供しています。胃内視鏡で治療できない早期胃癌に対しては腹腔鏡下手術、進行胃癌には開腹手術を行っています。胃癌が膵臓や脾臓、肝臓などの周囲臓器におよんでいる場合は、従来の開腹や開胸で大きく臓器を切りとる拡大手術や抗癌剤治療を加えた集学的治療で根治性を目指しています。2020年2月よりロボット支援手術(ダビンチ )による胃切除、噴門胃切除術、胃全摘術も行なっています。


大腸がん

年間200から250例の手術を行っています。JCOG 0404試験(開腹手術と鏡視下手術の比較試験)の結果を踏まえて、当科では積極的に腹腔鏡手術を取り入れており、現在大腸癌患者様の約90%は腹腔鏡手術で行っております。2019年9月よりロボット支援手術(ダビンチ )による直腸癌手術を行っています。
肛門に近い直腸に発生した下部直腸癌では、癌の根治のために肛門ごと直腸を摘出せざるをえない場合があり、その場合には腹部に人工肛門を作成します。直腸癌においては肛門を温存して正常な排便機能を保てるかどうかが患者様の生活の質(QOL;Quality Of Life)に重要となります。
進行度によっては、直腸の切除範囲を縮小して肛門機能を可能な限り温存する、括約筋間切除術(ISR)で永久人工肛門を回避する、術前化学療法で肛門温存手術が可能になる場合があります。
当センターは地域のがん拠点病院として診療のみならず、新たな治療法を確立するための研究を行う使命もあり、患者様やご家族のご理解を得ながら、下部消化器外科では以下の多くの研究に積極的に参加しております。日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)大腸がんグループ参加施設です。


肝、胆、膵がん

年間30から50例の手術を行っています。肝・胆・膵がんの各診療ガイドラインに沿って診断、治療を進めていきます。肝癌に対する肝切除においては、術前の肝機能評価や、造影CTの三次元画像構築による肝切除シミュレーションを駆使し、手術適応を判断しています。当院は転移性肝癌(大腸癌肝転移)の症例が多く、大腸外科のスタッフと連携し化学療法も併用しつつ肝切除をおこなっています。肝部分切除、外側区域切除に対しては腹腔鏡下肝切除を施行しております。膵癌に対しては各種画像検査CT,MRI,PETを用いて切除可否・病期診断を行っています。切除可能膵癌に対しては手術前後に化学療法を施行する集学的治療を行っています。膵体尾部の低悪性腫瘍や膵尾部癌、(一部の)膵体部癌に対しては腹腔鏡下膵体尾部切除も施行しています。


主な実績・認定


手術・治療件数

食道がん
 20192020202120222023
手術(ロボット支援下食道切除術)816192125
手術(鏡視下食道切除術)141300
化学放射線療法2115331517
化学療法109201014
BSC02353
5343785159

胃がん
 20192020202120222023
胃切除術22191554
胃全摘術2017899
腹腔鏡補助下胃切除術291161722
ロボット支援胃切除術
(胃切除、噴門側胃切、胃全摘術)
419232233
その他5132013
8067557381

大腸がん
 20192020202120222023
開腹結腸癌手術58461
開腹直腸癌手術44150
腹腔鏡下結腸癌手術10789857372
腹腔鏡下直腸癌手術67161111
ロボット支援結腸癌手術0001417

ロボット支援直腸癌手術
(ハルトマン手術、マイルズ手術も含む)

2448716760
その他621585350
269166220229201

肝・胆・膵がん(2022年以降は手術件数のみ)
 20192020202120222023
原発性肝腫瘍33124
転移性肝腫瘍161931121
原発性膵腫瘍74213
原発性胆道腫瘍55202
十二指腸腫瘍13101
膵良性腫瘍00001
胆道良性腫瘍22400
その他63205
4039151437

5年生存率

全がん協生存率より(診断年:2009年)

 stageⅠstageⅡstageⅢstageⅣ全stage
    大腸がん92.780.675.437.570.3
結腸がん91.793.370.636.470.1
直腸がん93.363.681.538.570.5

 stageⅠstageⅡstageⅢstageⅣ全stage
胃がん92.869.254.24.783.1

 全stage
食道がん21.3
肝がん24.5
膵がん6.3
胆嚢、胆管がん16.7

食道がん、肝がん、膵がん、胆嚢・胆管がんは、患者が少なく治療法も多数あるため、stage別の生存率は表示しません。
外科手術を施行した患者さんが対象で、化学療法併用も含まれます。(内視鏡治療は含まれません。)

主な認定

• 日本外科学会外科専門医制度修練施設
• 日本臨床腫瘍学会臨床研修施設
• JCOG大腸がんグループ参加施設
• 日本食道学会全国登録認定施設


治療待機時間

初診から確定診断まで
対象疾患待機期間
食道がん約3週間
胃がん・大腸がん約2週間
肝胆膵がん約2週間

確定診断から治療まで
対象疾患待機期間
食道がん 手術約2週間
食道がん 化学療法約1週間
胃がん・大腸がん 手術約2週間
胃がん・大腸がん 化学療法約1週間
肝胆膵がん 手術約2週間
肝胆膵がん 化学療法約1週間

医師紹介

 

職・氏名

卒業年次・大学


専門領域

資格等


消化器外科部長
(がん登録室長)
尾嶋 仁

昭和63年
富山医科薬科大学医学部


消化器外科

日本食道学会認定医・専門医・評議員
日本外科学会指導医
日本消化器外科学会指導医
日本消化器病学会指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(食道癌手術)
日本胃癌学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本ロボット外科学会専門医 国際B級
日本ロボット外科学会専門医 国内A級
日本内視鏡外科学会 ロボット支援手術認定プロクター
 (食道、胃、結腸、直腸)


部長
榎田 泰明
平成18年
自治医科大学

消化器外科

日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本臨床栄養代謝学会認定医
日本腹部救急医学会腹部救急認定医
臨床研修指導医 


部長

渡辺 亮

平成18年
群馬大学医学部


肝胆膵外科

医学博士
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会・高度技能医
日本癌治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器病学会専門医
臨床研修指導医


部長
鈴木 雅貴

平成19年
信州大学医学部


消化器外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医



部長
髙田 考大

平成19年
群馬大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
臨床研修指導医

部長
加藤 隆二
平成20年
群馬大学医学部
消化器外科

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床研修指導医 
日本ロボット外科学会専門医 国内B級


部長
山田 和之介

平成21年
福岡大学医学部


消化器外科

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本ロボット外科学会専門医 国内B級
日本内視鏡外科学会 ロボット支援手術認定プロクター(直腸)


医長
今泉 潤
平成24年
筑波大学医学部

消化器外科
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
JADA Deep Learning for GENERAL2021#2

診療科・部門のご案内

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予約専用電話
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(平日 午前9:00~午後5:00)
(土曜日 午前9:00~午後1:00)
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代表電話 0276-38-0771
予約専用電話 0276-38-0762(平日 午前9:00~午後5:00)
(土曜日 午前9:00~午後1:00)

職員募集

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