緩和ケア科では,がん患者さんの痛み,息苦しさ,気持ちのつらさなどをはじめとした全人的苦痛の緩和を目指しております.
がん治療医のもとで治療中の患者さんの苦痛に対しては,緩和ケアチームや緩和ケア外来などで,苦痛緩和のお手伝いを行っております.積極的ながん治療をおこなわない患者さんには,当科を中心に緩和ケア外来や必要に応じて緩和ケア病棟入院(別案内参照)で苦痛を緩和してゆくことができます.症状が安定した場合は在宅療養をお勧めしております.退院後は緩和ケア外来に通院したり、訪問看護ステーションや地域のクリニックと協力して在宅ケアを受けたりすることができます。
疼痛治療部の特徴的介入法 | 症例数 |
神経ブロック | 9 |
メサドン(特殊麻薬性鎮痛薬)導入 | 3 |
認知行動療法的カウンセリング | 0 |
神経ブロックの種類 | 回 数 |
CTガイド腹腔神経叢ブロック(神経破壊薬使用) | 3 |
くも膜下フェノールブロック(神経破壊薬使用) | 1 |
仙骨硬膜外ブロック(高濃度テトラカイン使用) | 3 |
その他の神経ブロック | 5 |
合 計 | 12 |
緩和ケア外来(いたみ緩和センター)新患数 | 72 |
緩和ケアチーム(のべ件数) | 58 |
緩和ケアチーム(新規介入件数) | 46 |
緩和ケアチーム(疼痛緩和目的) | 15 |
緩和ケア病棟・年間入院患者数 | 244 |
緩和ケア病棟・自宅退院患者数 | 48 |
緩和ケア病棟・死亡退院患者数 | 185 |
緩和ケア外来では、緩和ケア希望の患者さんの入院相談のための診察・面談、症状が緩和され在宅療養可能となった患者さんの通院サポート、そして疼痛緩和・精神症状緩和のための専門外来などをおこなっております。
緩和ケア病棟では、痛みの緩和や精神症状の緩和を専門とする医師、がん緩和ケアを専門とする看護師、理学療法士、薬剤師、MSW(医療ソーシャルワーカー)、栄養課などの専門スタッフが力をあわせて苦痛緩和のお手伝いをしております。
当科ではペインクリニック専門医を含めた医師によりがんの痛みに対処することができます。がんの痛みは医療用麻薬を中心とした薬物療法でほとんどが緩和されます。適正な薬物療法でも緩和されない激しい痛みについては、放射線療法や神経ブロック(腹腔神経叢ブロック、くも膜下フェノールブロック、脊髄鎮痛など)を併用することもあります。
職・氏名 | 卒業年次・大学 専門領域 | 資格等 |
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| 平成7年 麻酔科 | 麻酔科標榜医 |
| 平成17年 麻酔科 | 麻酔科標榜医 |
医長 中曽根 拓也 |
精神科 | 日本専門医機構認定精神科専門医 |